2011年3月11日金曜日

食べ方の選択肢はお客さんに。



蕎麦を熱く早く運ぶ方法。

冷たい蕎麦はまだいいのですが、
暖かいそばは、やはりすぐにノビてしまいます。

うちはいそがしいときは2階席まで持って運ぶので、
一気に出して運べるタイミングも大切です。

そのタイミングの大切さは厨房とフロアスタッフが共有して
向かい合って初めてうまく行きます。

グワーっと動きながら掛かる声に意識を向けて
スタンバイして優先順位を切り替える。

○、○番さんの蕎麦上がるよ!っていうと、
よしよしと、スタッフが出来るその瞬間にキャッチする。

すごい単純な話なんですが。

スタッフも揃い、今日はにぎやかだよ、っていうある日のオープン直前。

スタッフに5分、時間くれって釜場に集めます。

蕎麦をつくり、出来立てをみんなに配り、

はい一口食べて。
…チュルチュル  …うーん!

これは出来立ての美味しさ。

1分経ってはいどうぞ。

タイミングよく運べて、
しかも直ぐに手をつけた人の味わい。
…なるほど、と。

また1分経って、
いつもの動きでお客様が手をつけてこのくらいよね?
あぁー、

また1分経ってはい食べて。
いつもの動きを想像しながらだと、
この位のお客様あるなぁ、で、
……、 違いますねぇ!

で、更に。
こんな事もあるやん?、
……ねぇ。


恥ずかしながらこんなもんです。

いつも、まかないは大切だと言っても、
片手間に食べたり、
出来立てを食べなかったりして、
意外にそれが普通になってしまう。

全く美食欲のない。。

それは仕方ないんですが、
その差、出来立ての美味しさと、
時間の経った味の違い、

一斉にみんなで体験とイメージを持つと、
「あっ、それは私行くから、
それ2階に走って。」って
かるい共有意識状態に。

お蕎麦ともね。笑

またみんな忘れかけた頃に。