うちの近所もお寺が多いですが、
昔、電柱も無く
他に背の高い建物もなかった頃、
京都は寺院の、他の家より群を抜いて高く大きくて、、
空に鋭利な角度のその屋根が目立って、
空の景色の印象だったんだろうか。
権威のシンボルでもあるけど、
空への意識の向けかたのデザイン、
2極的な、天を憧れる地の安心みたいな、
ノスタルジックな感覚がありました。
新幹線の鼻先のデザインの変化みたいに、
これからは丸くてきのこみたいに空と調和したようなのが、
増えてくるんだろうか。
なんて自転車で走りながら。
先週、ここ数年人気のあったメニュー、
「めかぶそば」が販売終了となりました。
めかぶ自体がとても美味しいめかぶで、
うちの暖かいおだしとも綺麗になじみ、
それはトロトロになり、
山葵と米酢をあわせた冷たいおつゆとも、
それはさわやかに、
嬉しいことにとても相性が良くて、
わざわざお客様から「これ美味しい!」と時々声をかけてもらいました。
いろいろ食べ比べて決めたそれは
三陸産のめかぶで、
同じく南三陸町の山内鮮魚店という会社から購入していました。
で、311の震災があって、ニュースの画像を観ながら
、、おそらくこれは跡形もないかも… と思いながら、
実は、気になって日々そのままになってるHPを開いていて、
そうしたらある日店長のブログが更新されており、
会社も何も跡形もないけど
社員全員が避難が間に合いました。とあり、
…はあぁっ、となった事を思い出します。
ブログには当日の津波の様子や、
その後の現地の様子などの写真もアップされています。
http//yamatsuhan.blog73.fc2.com/
今はみんな自分のことそっちのけで、
みんなのサポートをされているそうです。
そのめかぶの最後を使ってしまって、
しまった…! だったんですが、
機会をつくり、ヤマウチさんの方々に
いつかうちのおだしでめかぶそばを食べてもらえればと、
思っています。
クルマで走りながら、横目でシラーっと眺めながらも、
街路樹に飽きることなく軽い驚きを感じます。
いつも不思議ながら、新緑を観ていると、
永遠の時間の深淵さを思い出します。
あんな若葉に、何故か。
その存在に自身の中にある癒しを呼び起こされてしまう感じがしますね。
鴨川を渡ると、北方面を見ると、
きれいな緑の上でみんな思い思いにくつろいでいました。
南方面を見ると、姿勢を正してうつむき加減で、
トランペットを練習している女の子。
信号待ちで眺めていたら、
被災地の避難所住まいの、女子高生のツイートを思い出していました。
環境は全く違いますが、
とても繋がっているとおもいました。
昨日の日々是笑日のタンシング動画に笑いましたが、
僕らはたまに地球を外側から観るような、
習慣があるといいかもしれませんね。
おい地球人、踊れぃ!って思ったら、
踊ればいいし、
笑えば!と思ったら
笑ったっていいじゃない(笑)。
自分の気持ちなんて無限に選択肢があるような気がしてきます。
疎水沿いの冷泉通りをクルマで走っていると
めっちゃゆっくりカモが横断してるのが見えました。
まわりのクルマは僕だけでしたが、
警戒心ゼロに見えて、
まいりました。
カメラを向けると多少警戒してます、(笑)
振り向いたら、あとで近所のおっちゃんが、パンをあげてました。
そういうことか。
通りすぎ際、おっちゃんに手をふったら、
おっちゃん手をあげてました。
力の抜け加減がラスタマン的でした。
オリーブオイルとにんにくで、
じっくり手羽中とエレンギを香ばしく焼いて、
仕上げは白ワインビネガーをたっぷりに、パセリです。
ハイシーズンで、おかみさんはハイハイとこれを焼き続けてますが、
今日は彼がお手伝い。
時間がかかるし、この時期合理的ではないですが、
多くのお客さんとのプレゼンテーションの熱量バランス感が
そうさせるのでしょう。
今の菜の花ご飯も、
喜ばれています。
このほろ苦さと香りは、
春ならではのグラデーションでしょうか。
外は桜吹雪と新緑ですからね。
もう修学旅行なんですねぇ。
でもあべかわもちは別バラみたい。
彼と写真を撮って下さいと、頼まれました。
レジで「おなかいっぱいになりました!」って、
スカート緩めてました…。
おぉ、京都っぽいなんておもいながら。近所なのに。
木屋町や祇園は5から7分咲きくらいかな。
桜越しに
白川沿いの風流な料亭やBARの窓越しに、
歓談する人達、
着物でお運びに忙しい綺麗なおかあさん、
ひとり桜に見いる
蛭子よしかずさん似のおっちゃんなど、 いらっしゃいます。
見ながら僕は一休さんの時代のように、
「食うて糞して寝て起きて、
あとは死ぬばかりぞ…」
とは思いませんが、w、
こんな風景も嫌いじゃないですね。
人がそれぞれ、全く違う意識のそこから、
ちょっと自由を感じる瞬間。
制限プレイからふと自分を思い出す瞬間が好きなんだと思います。
桜の刹那っていうのか、
不思議ですね。
二度とないその目の前の桜の姿は、
実は永遠の時間を知る自らの
心に刻まれている瞬間を愛でる爽やかさを、
自分の今いる時間意識にダブらせて、
感情を味わってるんでしょうね。
桜ではなく人間関係なら、
束縛や利害ある愛の変形に遊んでることを、
なんとなく思いながら。
ただ桜見て、
起こしてるんではなくて、
起きているところに来た!
っていうクリエイトのひとつの歓び感覚を思い出します。
選択の自由と、自由という無限さと。
数日前の下鴨疎水の枝は。
今年はまだまだ夜寒く、
かわゆく咲き初めてます。
で、全然同調してませんでした、
店の前の岡崎疎水は、、
これからですね。
京都岡崎にあるおいしいお蕎麦やおばんざいが人気の だる満 3代目店主のブログ。お店でのドタバタ接客話、交流や体験、厨房での料理話や裏話、プライベートでの食に関する出来事や遊び、日々、感じていることなどを綴っていきます。