2009年7月10日金曜日

万願寺とうがらし


夏の京野菜 万願寺とうがらし。

炙って 醤油をかけ かつをぶし を散らし。

ただそれだけが、 今日のおばんざいコーナーでも人気でした。
これに生ビールは最高!

うだる暑さの夏、
人が求める美味の感性に、

この苦味のある美味しさの発見があり、

この"たまらん"蒸し暑い京の土地に育つ野菜の香りは、
独特の強さがあるように思います。

時の中で、そのカラーや役割があり、
空間の中で、そのカラーや役割があります。

人と食の世界の中にも、
この宇宙に生かされる総てのいのちの
色採りの妙が あるのですねえ。

時に、長い眼。 空間に広い眼。 を感じる事は、
今を旬の楽しみにするか、
それとも障りにするか?
さあどうぞ。
ってな感じがします。

総てにおいてね。 



2009年7月9日木曜日

はひー

今夜は ご宴会 。

最後のおそばを出して、

自分もちょっとおそばを。

なんか こんな時のが 結構美味しかったりする。(勝手に)


お蕎麦を少し細くしましたよ。



2009年7月8日水曜日

白砂壇

やっぱ苔がたまりません。
法然院。
静寂のなかのじわっと来るようなワクワクに身を委ねて気持ちいい。

この砂壇は 白砂壇(びゃくさだん)といって、水を表すそうです。
心身清めて、浄域へ。という意味があるらしいのですが、

出迎えのしつらえの美しさや遊び心で、
訪れる人の、場への調律を誘うなんて、
粋やなって思ってしまいます。

自然の造形美のなかに、
人工的な直線があるのが、とても心地いいです。


2009年7月7日火曜日

玉子焼き


あ  これが
元町 ざる八さんの名品 玉子焼き (肉入り) です。

50年ほど ほぼ何も変わらぬ?…

昔 小さい頃  母方の おばあちゃんのつくる 玉子焼きは
すごく美味しくて、
新鮮でした。

うちは だる満だったので 店の味?でしたが、
母方のおばあちゃんのは、 小さな大切な 家庭の味がして

子供ながらに 絶品だと思いました。

多分 ..3回くらいしか食べたことなかったきがするけど…

あれは フライパンに滲みた油の香りだったのかな…

そして 醤油をかける おじいちゃんのマネをして、
度肝を抜かれるほど 美味しかった…

醤油の粒子感、

豊かな玉子焼きと焦げのパリリ、

油の香り、

ゆっくりの空気 . . .

全部驚き味わいだった…

そんな あの時のそのまんまのような、
ご飯の硬さも  ああ、あの母方の美味しさのそのまんま

なんかそんな かけらのような記憶の甦りと共に、
しみじみ  おいしかった。




2009年7月6日月曜日

フレッシュフルーツジュース


午前中に仕込みを済ませてしまい、今日は

神戸、元町商店街のフルーツ サンワさんの

フレッシュフルーツジュース!

メロンも、 友達の飲んでたブドーも、おかわりの パパイヤも、
瑞々しくて めっちゃ気持ちいいうまい!

飲んでると、一杯800円 位な気分で、飲んでます。

とても良心的で、優しさとよろこびの好奇心を感じます。

今日はなかったけど、スイカ も忘れられない味とのどごし です。

スイカは、種が面倒で、たまに噛むので、キライだったんですが、

実は、スイカ好きなことに、気づきましたよ。あのとき。...


いつも、餃子の後や、洋食の後に、さわやかなデザートです。

今日は、ざる八さんの、おいしいたまご焼きのあとで。



2009年7月5日日曜日

グリル にんじん


母親と妹が二人でイタリアンに行くというので、
クルマで送って行きました。
ちょっとだけでも一緒に食べようと誘うので、

僕から店に入ると 予約してなくて、満席で入れませんでした。

どっか連れてって って言うので、

久々に来ました。グリルにんじん。

白川通り北大路を上がって2筋目を東に入ります。

最初に教えてくれたのは、
高校ん時で、同級生の、、確か 大輔です。
当時フィギュアスケーターでオリンピック候補だった彼は、
大原三千院の門前料理旅館 芹生 を継いでいます。
大原好きの僕はいつもガレージを使わせてもらってます 笑 ありがとう。

そういえば高校は男子校で、当時友達とシンセ集めて音楽創ったり 好きなようにしてました。

当時 ワイアー というイギリスの知的パンクバンドのライブに行くと、
世界史の先生も来てたり、

なんだか 先生も生徒も 趣味の世界で熱く語り合ってるような、

男の子な自由な世界だったように思います。

、それました、さておき… 


グルメ話で 当時 あそこは行かなヤバいで!うまいで!とか

洋食屋で話題に上がってたのが、
この にんじん。
あと 下立売通りの キッチンゴン! 笑

今はなき名店  金平(箸で食べる陶器皿に盛られた真っ黒なタンシチューうまかったなあ!) などです。 なつかしいなあ。

これらの共通点は、
個性的な苦みのあるドミグラスソースでご飯に合う洋食屋 でした。

のでこの店も20年来 通っています。

頼むものは やはり いつもの感じになってしまいますが、(といっても、年に1回行かなかったりもしますけどね)
今日はまず、あわびのサラダと、時鮭を食べ、

いつもの僕の定番 ビーフストロガノフ。

今日はまろやか気味なストロガノフでしたが、

やはり シェフのおっちゃんのヘンコさそのまんまな
ちょっとエッジのある 苦みと酸味は、
このザクザク玉ねぎと、
柔らかな赤身のお肉とのハーモニーがね、

ご飯にのせちゃう訳ですよ ついつい (^-^)

んで チキントマト煮 多分10年ぶりくらいに食べましたが、

トマトクリームな感じは
以前のハッキリ赤く酸味が効いてフレッシュな感じに ドミグラスがブレンドされた感じでしたが、
これもご飯に合います。

まあ 全部そうなんですよね だって ここの定番  "豚汁" がまたよくて、

そう あったかくて、野菜の入った汁物がね  途中欲しくなる

そんな ごはんスタイルがここにあるんですね。

ヒラメとホタテのグラタンは、オーソドクスに バターと生クリームと塩分を効かせてあります。ん〜〜 濃厚って感じのそれですね。

母親と妹は、濃さに一口ふた口でごちそう様になってましたが、
...僕は好きだなあ。
とか言いつつ、きれいにさらえちゃうわけです。

多分 小さい頃、稀に食べた 濃厚美食な好奇心が、
根強く肉体感情として残ってるんだろうなぁ。


昭和なガンコ(ヘンコ)濃厚洋食の流れを汲む料理。

大衆的なのから ちょっと高級なのまで それぞれ全部好きです。

にんじんは おっちゃんも相変わらず超ヘンコそうですが(スイマセン…)
その手をかけた 当時ちょっとハイカラな食事を、
家庭的、 庶民的な安心感で 食べさせるその優しさが 自由でおっとりした 左京区に根づいていていいですね。



2009年7月4日土曜日

野菜宇宙美


昨日は 店の前の京都会館でJA共済主催のご招待イベントがあって、

お客様は、お年寄りファーマーズ様々中心に個性と勢いあって、
僕も1日中汗かいて走ってました。

オーダーすると同時に、「わたしら 舌肥えてるさかいな!」 とおばちゃんたち . . .
確かにそう思います。 とれたて野菜をシンプルに食べるのは、
舌にも胸にも響きます。

そりゃ肥えるでしょうねえ。 そこの部分は。

でも 美味しかったって言ってもらってよかったです。
美味しさのバリエーションの中の、
大らかさや感謝が 味として出ていたなら それは嬉しいことです。

さておき、

今朝は京田辺の野菜を取りに行ってきました。

めちゃウマい白菜、絶品玉ねぎをお願いしておきました。

あとは オススメとして、
こないだも甘くてビックリ、お客さんの男の子がほとんどおばんざいテーブルの皿のを平らげてしまった とうもろこし や、(来週半ばくらいまであるかな…)

枝豆 いんげん …夏らしい野菜が色々用意して下さってました。


野菜運んでると、 地元のよく日焼けしたお兄さんが 重たい野菜を運んでくれたんですが、

店を紹介したりして言葉を交わすうちに、
… アレ なんか 知ってる感じがする…

「東山行ってたって高校の事ですか? 何年生まれ?」 って話してたら思い出した!
高校んときの同級生でした。

ひょんなことで 口にした野菜が美味しくて、産地聞いて、 知り合いの方から知り合いの方紹介してもらい、
今日荷物運んでくれたのが…20ちょっと年ぶりの同級生。

しかも 東京やその他地方のフレンチや和食のシェフに頼まれた野菜を作ってるから 食べてよ と。

特に 海老芋が旨いらしい。

他にも美味しそうで興味深い野菜話が…。

わあ、ありがとう。 よろしくお願いします。

それにしても、あの地の玉露はウマい。
今日頂いた 冷たいお茶は、
香りだけで  ..蒼空を飛びだして、 目の前の山を超えて、

味わうと まるで その向こうはいきなり日本海の夏の海...に到達したような、

青々とした、 心地良いトリップだった。

時空がたたみ込まれている凝縮感 を育むのに優しい 栽培なんだろうか。

みんな土への愛や感謝が豊か なんだろうなあ。