ということになり、
「燻しのビールが旨いのよ」と
また案内してもらったのは、
ゲルマニアという ドイツ料理とビール
そしてとても音楽的なお店でした。
着くとちょうどLIVEが始まって、
まろやかな音色の、綺麗なピアノのお姉さんは、
チラッ… チラッと 流し目で、 本当にかわいい アコーディオンのお爺さんをガイドしたり、 …絡んだり、
横で PAしていた女性は、
いきなりマイクロフォン持って 歌い出すし、
参りました。
なんというか、王道な音楽 無知 な僕ですが、
人の音楽の香りというか、まいかけしたエレジーというか、
自分でも 何を感じとってるのか分からないような、
とても これまた民度の高いような世界でした。
一端演奏が終わって、
アコーディオンのお爺さん(息子さんは日本を代表するクラシックピアニストの〇〇和音さん。)
が 僕の拍手に振り返って、お辞儀とシャイで無邪気な笑顔を下さったんですが、
そのトーンがこの晩の僕の瞬間クライマクスでした…
ダメですね… なんていうか ちょっと泣きそうでした。
僕は音楽好きですが、 表現は甘いのは、 多分 衝動的な瞬間域に興味を持ちすぎなんでしょう。
置いといて、
お店は、 アーティストや 役者さんに愛されてきたんだなあって空気でした。
歌舞伎の方も多く、
ガイドしてくれた 石原さんのよもやま話もあって、
客観的に主客を遊ぶ粋文化があったんだなあって思いました。
お客も主も高め合う関係に遊んでる そんなん。
オープンですねえ。
で、 燻しの香りの黒ビールは美味しくて、
オープンサンド食べても、
ソーセージやキャベツ食べても、
コッテリと主客逢い交えながらしつこさを増す、
そんなスローな美味しいビールでした。
さて今までだったら大概地図のように場所を覚えたもんですが、
二度と行けないような、 煙にまかれた ゲルマニアでした。 ふぅう