2009年6月25日木曜日

ゲルマニア 銀座


で、石原さんと、「暑いので、ほんの1ショットだけ飲んでからお互い次に行きましょうか」
ということになり、

「燻しのビールが旨いのよ」と

また案内してもらったのは、
ゲルマニアという ドイツ料理とビール
そしてとても音楽的なお店でした。

着くとちょうどLIVEが始まって、
まろやかな音色の、綺麗なピアノのお姉さんは、
チラッ… チラッと 流し目で、 本当にかわいい アコーディオンのお爺さんをガイドしたり、 …絡んだり、

横で PAしていた女性は、
いきなりマイクロフォン持って 歌い出すし、

参りました。

なんというか、王道な音楽 無知  な僕ですが、

人の音楽の香りというか、まいかけしたエレジーというか、

自分でも 何を感じとってるのか分からないような、
とても これまた民度の高いような世界でした。

一端演奏が終わって、
アコーディオンのお爺さん(息子さんは日本を代表するクラシックピアニストの〇〇和音さん。)

が 僕の拍手に振り返って、お辞儀とシャイで無邪気な笑顔を下さったんですが、

そのトーンがこの晩の僕の瞬間クライマクスでした…

ダメですね… なんていうか  ちょっと泣きそうでした。


僕は音楽好きですが、 表現は甘いのは、 多分 衝動的な瞬間域に興味を持ちすぎなんでしょう。

置いといて、

お店は、 アーティストや 役者さんに愛されてきたんだなあって空気でした。

歌舞伎の方も多く、
ガイドしてくれた 石原さんのよもやま話もあって、

客観的に主客を遊ぶ粋文化があったんだなあって思いました。

お客も主も高め合う関係に遊んでる そんなん。

オープンですねえ。 

で、 燻しの香りの黒ビールは美味しくて、
オープンサンド食べても、
ソーセージやキャベツ食べても、

コッテリと主客逢い交えながらしつこさを増す、

そんなスローな美味しいビールでした。


さて今までだったら大概地図のように場所を覚えたもんですが、

二度と行けないような、 煙にまかれた ゲルマニアでした。 ふぅう