叡山電車の出町柳駅前の
二階は名曲喫茶。
京都での学生時代の思い出の1ページに、
こちらでのオーディオで名曲と向かいあったシーンを持つ人も多いのではないでしょうか。
その駅前の通りに、たまに夜8時とか9時頃になると、
パン屋さんからヴァイオリンのソロ旋律が響きます。
大の音楽好きのご主人が、 ヴァイオリンの練習をされているのです。
バッハのG線上のアリアから、美空ひばりまで様々。
楽譜ではなく、すべて耳に残った旋律の再表現。
驚くべきことに、
現在85歳のご主人は、
なんと75歳から独学でヴァイオリンを始められたのです。
その無邪気な 左指の感性には、感心します。
素朴でやさしいパンを求めて店に立ち寄る人、
また道通りすがる人、
気にとめる人にも、
そうでもない人にも、
それぞれの記憶に、
この自由な音風景があるのが 面白いですね。
ところで、
アンパンマンパン というパンもありますが、
どうも ご主人に似てる気がします 笑
超素朴なバヴァロワが、たまに食べたくなるんだよなあ。