2009年6月21日日曜日

京 下町の音風景 柳月堂

叡山電車の出町柳駅前の

老舗パン屋さん。創業昭和29年。

二階は名曲喫茶。

京都での学生時代の思い出の1ページに、
こちらでのオーディオで名曲と向かいあったシーンを持つ人も多いのではないでしょうか。


その駅前の通りに、たまに夜8時とか9時頃になると、
パン屋さんからヴァイオリンのソロ旋律が響きます。


大の音楽好きのご主人が、 ヴァイオリンの練習をされているのです。

バッハのG線上のアリアから、美空ひばりまで様々。

楽譜ではなく、すべて耳に残った旋律の再表現。
驚くべきことに、
現在85歳のご主人は、
なんと75歳から独学でヴァイオリンを始められたのです。


その無邪気な 左指の感性には、感心します。

素朴でやさしいパンを求めて店に立ち寄る人、

また道通りすがる人、

気にとめる人にも、

そうでもない人にも、


それぞれの記憶に、
この自由な音風景があるのが 面白いですね。

ところで、
アンパンマンパン というパンもありますが、


どうも ご主人に似てる気がします 笑

超素朴なバヴァロワが、たまに食べたくなるんだよなあ。