冬の美味しい京の菜っぱ はたけ菜を
福田さん家に取りに行き、
帰りに黒七味を買いに、祇園の原さんに寄りました。
ちょうどその前で、
年季の入った重そうな 荷車牽いたおばあちゃんが、
樽にいっぱい漬けた、
すぐき を売っていた。
その姿スタイルは、
花売りをしていた白川女(しらかわめ)の
僕のおばちゃんを思い出した。
もうすぐおばちゃんの27回忌法要の準備で、
今朝も 当時いい香りで茶を煎っていた
おばちゃんのゆかりの番茶を用意しに行ったとこだった。
このおばあちゃんもきっと、
白川の北の方か、上加茂から
車でも数10分かかる距離を
重い車を牽いて来たのだろう。
とにかく、おばちゃんの印象も
強くたくましい、ということがあった。
頑固で気丈にしていて、
でも強さから溢れ出てしまう優しさ の印象をふと思い出す。
まだ 未舗装のほこり臭い白川の裏道を駆けて、
「おばちゃーん…」って白川のおばちゃんち、
の広くて 天井高く、薄暗い空気の、
でも何とも言えない満たされたような安心感を
ふと 思い出してました。
「おいしおすえ、
おいしおすえ!」
と おばあちゃんも 健気に漬物売ってました。
精魂込めて 漬けたつけもんも、
きれいに売れたかな、、