去年 近代美術館で 秋野不矩展があったときは、
すごい人気で、店にも沢山のお客様にお立ち寄り頂きましたが、
この絵に気づいた方は、ほんの数人だったように思います。
親父と秋野さん(不矩さんの息子さん)は、絵描き時代の友達で、
ご家族でも、たまにお見えになりました。
そういえば僕が音楽を創ってる時に、腰を悪くしたときがあって、
その時も奥様から漢方薬を頂いて、助けてもらった事もありました。
この絵を見て、ふと思い出すのですが、
生前、不矩さんが、店の前でクルマから降りて、
ちょうど 道の反対側から歩いて来た僕に気づいた瞬間、
わあっと笑って 無邪気に両手をあげて下さって、
その瞬間、 身体の不矩さんとは距離があるのに、
魂というか 不矩さんのエネルギーだけ シュッと飛んできて、
キャッキャ .. と ジャレるように挨拶してくれはった 、
そんな 体験の思い出が、 昨日のように思い出されます。
ちょっと唐突な書き方かも知れないけど、
全く瞬間的に、そんな実相的なふれあいを感じさせて貰えることって、
そうそうなかったもんですから、
あの時の、踊るような 無邪気な感覚は、
故郷のように忘れられない思い出です。