2009年10月23日金曜日

ワルツ


今日はお通夜になりました。
明日は葬儀。


昨日突然、しばらくぶりの親戚のおじさんが亡くなって、
夜訪ねて顔を見たら、僕は声をあげて 「わあ …ハハハハ」って笑ってしまった。

おじさんは いたずらっぽく笑っていたから。

僕は小さい時に色んな人に散々可愛がってもらいました。

おじさんには、オーディオの気持ちよさを教えてもらったなあ。
SONYのカセットデッキ第一号機だったかで、
おじさんは大好きなクラシックの名曲を沢山吹き込んでくれました。

テープ片面の時間に合わせて計算して、あまり時間があまらないように編集されていたし、
インデックスには、タイトルから時間、
細かなデータが几帳面に書かれてあった。

僕はまだ小学校に行くかどうかくらいだったんじゃないかな…
でもそんな幼い僕相手に、

マニアックな"男の子同志"の抜かりない付き合いをしてくれていたと思う。

おじさんは熱っぽく心を置いて、テープを渡してくれたなあ。

僕は幼い頃から、ちょっとダークで、メランコリックな曲や、
情熱的なものが好きだったので、
おじさんの入れてくれた、
"ワルツ特集"に感じられたかわいさや軽やかさには
ちょっと興味もった程度で理解できなかった。

今だったら、当時おじさんが伝えたかったワルツの気持ちよさがもう少し感じる事ができるなあ、なんて思いながら思い出していた。

おじさんは、 某電気会社で色んな発明を重ねたエンジニアで、
学者肌の几帳面で、知的快の強い人だったけど、

僕には よく鼻で笑い、無邪気な好奇心丸出しの…
そんな表情で語ってくれた。

昨日はそんなおじさんの更に素顔を思い出すようや顔だったし、
今日は な〜んもない様な顔をしていた。
もうそこにはいない筈だけど、見ちゃうんだよなあ。


人は 先祖からの遺伝子から受け継ぐ心身因子、性格やら、
人生のデザインを経験豊かにするような色んな自我設定やら、
何層ものいろんな衣服をまとっているようなもんだろうと思う、

この世で出逢う人々同志は、
その色んな層のどこに印象を感じているかも
縁それぞれだよなあって お通夜の参列で挨拶しながら感じていた。

でもその人の魂に、より近いピュアなものを感じて知りたいものです。

なんて、一人通夜の席から外れて感じてました。

あっ 去年の丹後半島  

気持ちよかったな