せっかく大阪来たから、
地の定番の一角を学ぼうと。
難波のちとせさんで肉すいをスルルと食べ、
その足で優しそうな洋食の、
しき浪さんへ。
ビツカツと特大海老フライの盛り合わせを注文し、
さて、いただきますと、
手にしたナイフフォーク、
懐かしい、紙ナフキンでキチッと巻いてある。
それも、カッチカチ!
最初のひとまきを解くのに、
えっ、、あれ、、固ったぁーっ、
と、このマキマキを意識させられる。
おそらく 清潔感を提供する、
この昭和スタイルなサービス、
もう目にすることもあまりない。
思い出すのは、小学生低学年の頃、
当時、トンカツとエビフライなどのランチもしていた、
うちの店も、たくさんいた大学生のアルバイトのみんなが、
力をいれて、キュッキュとナイフとフォークを巻いていたなぁ。
低学年の僕を相手に、マニアックなオーディオや、音楽の話を、
あれがさ、たまらんねぇんでぇーっと話ながら、
キュッキュ!と力を入れてた、
とそんなシーンと、
ニンニクを仕込んだドビーソースや、
ハンドミキサーで手作りしていたタルタルソースの味を、
思い出していた。
おそらく100セットは少なくとも巻いてるだろうな。
あの時もこの店も。
大した意味のないかもしれない、
このひと手間に、 なつかしいようなゆとりの意気込み
みたいなのが篭っていて、おもしろかった。
御客のリラックスを生む、一力。