2010年9月11日土曜日

ひと余手間の温度


久しぶりに整体に行った道すがら、
せっかく大阪来たから、
地の定番の一角を学ぼうと。

難波のちとせさんで肉すいをスルルと食べ、
その足で優しそうな洋食の、
しき浪さんへ。

ビツカツと特大海老フライの盛り合わせを注文し、

さて、いただきますと、
手にしたナイフフォーク、

懐かしい、紙ナフキンでキチッと巻いてある。

それも、カッチカチ!

最初のひとまきを解くのに、

えっ、、あれ、、固ったぁーっ、
と、このマキマキを意識させられる。

おそらく 清潔感を提供する、
この昭和スタイルなサービス、

もう目にすることもあまりない。

思い出すのは、小学生低学年の頃、
当時、トンカツとエビフライなどのランチもしていた、
うちの店も、たくさんいた大学生のアルバイトのみんなが、
力をいれて、キュッキュとナイフとフォークを巻いていたなぁ。

低学年の僕を相手に、マニアックなオーディオや、音楽の話を、

あれがさ、たまらんねぇんでぇーっと話ながら、
キュッキュ!と力を入れてた、
とそんなシーンと、
ニンニクを仕込んだドビーソースや、
ハンドミキサーで手作りしていたタルタルソースの味を、
思い出していた。

おそらく100セットは少なくとも巻いてるだろうな。
あの時もこの店も。

大した意味のないかもしれない、
このひと手間に、 なつかしいようなゆとりの意気込み
みたいなのが篭っていて、おもしろかった。

御客のリラックスを生む、一力。