昔の人が 音に名前を付けて愉しみました。
「魚眼」「蚯音」「岸波」「遠浪」「松風」「雷声」「無音」、、、
これは水を張った茶釜が火にかけられ、やがて湯が沸く、たったその流れの
中にある音風景を段階別に喩えてこのように呼んでいたそうです。
週末は パリと姉妹都市の京都でも、白夜祭として、あちこちの展覧がある中、
千家十職の御釜師 大西家の茶会に行って来ました。
尊敬する友人が制作した場の表現という事もあり、茶の事を何も知らずに足を運びましたが、、
茶室の闇に 和蝋燭のみの燈影と、炭の燃える色 そして釜の音、、
薄茶の余韻と共に 徐々に変化する音と 水をさされて音の無い瞬間、、
「この音も 主のもてなしだったんですね、」と聞きながら、 すっごい
愉しいひとときでした。
来場者全員に シャンパーニュか京の酒が振る舞われて、 歓談バーでの会話も弾んでいて
静かだけど、もてなさて豊かな自分の人々を見て楽しかったです。
市内のいろんなところで展覧やパフォーマンスがあったのですが、
他の場所は1件だけ電球の中に植えている作品をちらっと見て、帰ったのでした。