2011年3月6日日曜日

奈良寄り道



昨日、夕方大阪での展覧会の前に、
奈良に寄りました。

奈良、ずっとなんとなく行って見たかったんですが、
ならまち辺りだけなら
近鉄特急に乗ってしまえば30分です。

奈良って京都と雰囲気が全然違います。

京都から久しぶりの奈良に着くと、とても大陸的なおおらかさと、
空間の拡がりを感じました。

寺院の境内でも両者の印象は全く違う。

奈良は誰のものでもない宇宙の中にある幸せを感じ、
京都は個を突き詰めた先にある拡がりを感じます。

奈良で歩き出すと、
とても静かでした。


と、同時に地鳴り轟音のような印象、
音で表現するとすれば、
ものすごく低音の ごぉーーー、 ってのが、
フェードインしてくる感じです。
この感じは京都にいると、
あまり思いつかない感じです。

で、前から一度行ってみたかった、
古い喫茶店
みりあむ、のカレーを食べに行きました。



春日大社の横の高畑町。

サラッとした馴れたスパイスのカレー、
人肌の味わいでホッとします。
ごはん半分、ルーそのままで、です。



このまま一時間くらいは、
本を読んでいたくなるような場でしたが、

大阪へ急ぎました。

だんだん混沌と、エレクトリックに。

大阪では、音と文字のパフォーマンス、
ちょうど自由にワインが飲めて。







音と共に端末に信号を飛ばして、

それを手にした人は、

同時に音にリンクしたビジュアルを楽しめます。
artist, softpadは大好きです。


こちらのスーツケースの中は、
ゆっくり回転するガラスの筒の中に印版の活字が入っていて、


カチッ、 ガシャ、…と静かに文字が音を立てていました。


音や文字それぞれの情報がありますが、
音楽を文字で解釈したり、
ひとつの情報を異なった周波数で共鳴していく事の、
風刺でしょうか。

て、夜7時半からの京都の廃校の小学校での
ハラカミくんのライヴに。

これも、古い小学校の夜の講堂で、

背伸びしたようなあの頃感じた主観的なエクスタシーと、
懐かしむ今の気持ちが出会ったような、
音と空間でした。

短時間で全然違う表現を渡り歩いた、
そんな日でした。